2018年6月25日、新エネルギー新聞に弊社関連記事が掲載されました。

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『造成コストゼロ「水上太陽光」の可能性 株式会社シエル・テール・ジャパン 代表取締役社長 森一氏

水上太陽光発電所が注目を浴びている。FIT価格が下落する中、土地の造成が不要なため、低コストでの建設が可能だからだ。また水上は遮蔽物がない、冷却効果により発電効率が向上するといった利点もある。主な設置場所は灌漑用のため池だ。農水省によれば国内にため池は約20万面ある。水上太陽光の架台にはフロートを用いるが、このフロートシステムのパイオニアで、国内販売累計134メガワット、海外販売累計206メガワットの実績を誇るのがシエル・テール(日本法人シエル・テール・ジャパン、東京中央区)だ。

「水ではなく、何も使っていない『水面』を借りる。そして賃料を支払うという今までにない仕組みが、水上発電所の普及に繋がった」と語るのは代表取締役社長の森一氏。賃料はため池の管理費として、地域に還元される。同社は仏シエル・テール社が2011年に開発したフロートを、日本で販売するために設立された日本法人。フランスでの実証実験を経て、日本で再エネ市場が拡大すること見越してのことだ。埼玉県桶川市に設置された国内初の水上発電所に採用されたのがシエル・テール製のフロート初の販売実績で、そこから海外まで広がった。

同社はフロートシステムを設置する池・水源に合わせたアイランド(フロートを並べて接続したもの)の設計から関わる。アイランドの面積・形状は、池などの水源地の環境、顧客の要望に合わせて決定し、その上で最善のアンカー工法を提案する。アイランドを固定するアンカーは、水底の地形や水位変動に対応するため、単純に固定するだけではなく、強度や遊びは計算して設計しなくてはならない。蓄積されたデータと豊富な知見に基づく設計は、同社の強みだ。フロートの技術も向上しており、取り付けに対応するパネルの種類も年々増えているという。また同社は、フロートの量産によるコスト低減を追求するためにm2015年からは自社発電所を開発している。その際、O&Mを周辺の事業者に発注するなどして、地域貢献を実施している。「目標は水上太陽光による地方創生。今後はエネルギーの地産地消と、水上発電所ができることで、近隣住民に新たなメリットが生まれる仕組みを構築したい」(森氏)将来的には地域と協力し、地域新電力を設立することなども視野に入れている。』