2018年8月24日、ソーラージャーナルWEB版に弊社関連記事が掲載されました。

水上太陽光発電市場、ポテンシャルは「無限大」!?

https://solarjournal.jp/sj-market/25297/

 

水上太陽光発電のフロートシステム「Hydrelio(ハイドレリオ)システム」を展開するシエル・テール・ジャパン。同社の森一社長は、日本の水上太陽光市場に「無限大」の可能性を見る。

2013年に日本へ進出
技術的な提案力が強み

シエル・テール・ジャパンは2013年4月、フランスのシエル・テールの日本法人として設立された。日本への進出は、2011年3月の東日本大震災後、フランス本社内で「日本で再生可能エネルギーを根付かせることが、復興支援につながる」との想いが生まれたのが、1つのきっかけとなった。日本で、2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が導入され、ビジネス面で好条件が整ったことも後押しした。

水上太陽光発電システムは、池や湖などの水面上にフロート(浮体)を使って太陽光発電パネルを浮かべて発電する。水上にあるため、太陽光パネルやケーブルの温度上昇が抑えられて高い発電効率の発揮が期待できるほか、日光を遮るためアオコなどの発生を抑制する効果もあるという。

同社が提供するハイドレリオでは、2種類の高密度ポリエチレン(HDPE)製フロートを使う。

1つは、60セル、72セルの太陽光パネルを装着する「メインフロート」、もう1つはフロート同士を接続し、メンテナンス時の足場にもなる「第二フロート」。メインフロートと第二フロートは安定した浮力を発揮するほか、特別な工具なしで組み立て可能など、施工の簡易さも追求している。

「部材をただ提供するだけでなく、プロジェクトの初期から関わって、技術的な提案を行えるのも当社の強み」と森社長。

たとえば、水上太陽光発電システムを固定するためのアンカーの設置では、これまで培ってきた技術力や知見を生かして、池や湖の状況に応じた最適な方法を提案するという。「アンカーは、安定したシステム運用を維持する上で大きなカギを握っているが、当社は、どのような池や湖でも設置方法を提案できる」

 

再エネ「主力電源化」に向け
「競争」ならぬ「共創」が必要

日本法人の設置から3ヶ月後の2013年7月には、早くもハイドレリオを採用した埼玉県の水上太陽光発電プロジェクトの連系が完了している。この案件は、実証実験レベルを除けば、世界初のメガクラス水上太陽光発電所となった。

2018年7月現在、ハイドレリオ供給による事業化実績合計は136MW。日本市場では、7割弱のシェアを獲得しているという。

2018年3月に連系を開始した日本最大(13.7MW)の水上太陽光発電所・山倉ダムプロジェクト。  出典元:京セラTCLソーラー合同会社。

日本には、ため池や湖沼、干潟、ダムがまだ多数存在している。森社長は、「市場としてのポテンシャルは無限大。今後もますます水上太陽光発電所が増えていくはず」と予想する。日本の周囲を囲む海においても、条件次第では水上太陽光発電システムの設置が可能と見込んでいる。

政府は、7月に閣議決定した「第5次エネルギー基本計画」のなかで、再生可能エネルギーの「主力電源化」をめざす方針を打ち出した。社会における再生可能エネルギーへの期待感は、今後も一層高まるはずだ。

森社長は「太陽光発電業界は、個々の会社が市場を奪い合う『競争』ではなく、ともに新たな価値を生み出す『共創』にかじを切り、水上太陽光発電を含む再生可能エネルギーのさらなる普及に注力すべきだ」と力を込めた。

 

プロフィール
シエル・テール・ジャパン代表取締役社長
森一氏

 

『引用:SOLAR JOURNAL(ソーラージャーナル)』

https://solarjournal.jp/