-
設置環境
-
水上ソーラー発電設備はどのように固定されますか?
現場条件によりハイドレリオをアンカーで固定します。基本的な方法は打ち込みアンカーによる池底への係留ですが、コンクリートブロックによるシンカー方式での設置も可能です。水位変動、水深、地盤などを考慮し係留方法を選定し設計します。
-
台風の影響は大丈夫ですか?
風洞試験によりハイドレリオシステムの部材・設計は、パネルとフロートの取り付け部分に関しては最大58.3m/秒の耐風性が証明されています。(気象庁定義による「非常に強い台風」は風速44m~54m/秒)アイランドの耐風速は個別設計となります。
-
海面への設置も対象となりますか?
アンカー施工の可否検討及びパネル・パワコンの保証検討が必要です。
-
寒い地域でも設置可能ですか?
発電設備の設置は可能ですが、日射量や積雪条件を考えると設置可能性はあまり高くありません。水面が凍ってもハイドレリオには影響ありませんが、積雪量が70kg/㎡を超える場合は、浮力に影響を及ぼすことから保証が適用されなくなります。
-
ダムのような深い案件にでも設置が可能ですか?
理想的には、水深は10メートル以下、水流は1m/秒以下ですが、海外では水深70m・水位変動30mのダムでの設置実績があります。最適な部材・施工方法のアドバイスが可能ですが、コスト高になる可能性があります。
-
池の水がなくなっても大丈夫ですか?
大丈夫です。見込まれる水位の変動にあわせ設計を行います。ただし、池底の凸凹が極端な場合、設置できないことがあります。その場合は、事前に池底の調査を行い検討をする必要があります。
-
調整池のように常時水がない状態でも設置できますか?
設置可能です。設置実績多数あり。
-
水質に被害を与える恐れがありますか?
フロートからの有害物質の溶出の恐れはなく、水質に影響はありません。RoHS指令および食品安全衛生法に基づく器具・容器包装規格の水質検査にて基準を満たす事を確認しています。また、フロート以外の機器設備については、使用予定のメーカーにご確認願います。
-
自然環境への影響(水質、池の生物等)はありませんか?
これまで池の環境への影響は報告されていません。むしろ水温上昇の軽減、水の蒸発の軽減が期待できる、遮光効果による藻類の発生を抑制する効果も期待できるとされています。ただし、希少野生動植物種が存在する池については、専門家へ相談されることをお勧めします。
-
-
電気設備
-
水上に設置することによるパネルへの悪影響はありませんか?
パネルを含め、すべての電気設備について防水仕様となりますので、影響はありません(ただし、保証内容については、各メーカーにご確認願います)。むしろ、パネル、ケーブル等が冷却されることにより、地上設置・屋根設置と比べて、発電量の増加が期待できると言われています。
-
どのパネルが適合しますか?
発電量と関係なく、60セル・72セルのフレーム付き・ダブルグラスモジュール、多結晶及び単結晶パネルの多くのメーカー製品に適合します。(基本的な適合サイズ:長さ最大1,670(1,975)㎜、幅991±3㎜、高さ最小20㎜、フレームの厚み35㎜(±3)、ケーブルの長さ1,000㎜~1,200㎜、コネクタMC互換、最大重量25 (30)㎏)。ご使用希望のパネルについては、必ず事前にデータシートをご提出いただき、適合確認をお願いします。
-
接続箱やパワーコンディショナー、変圧設備はどこで設置されますか?
接続箱はフロートにアルミレールと共に固定します。パワーコンディショナーと変圧設備は通常岸に設置しますが、分散型のストリングインバーターの水上設置可能です。
-
-
施工
-
フロートの設置施工にはどれぐらいの時間が掛かりますか。
フロートの組立や、パネルの固定の際には特別な工具は必要ないため、ハイドレリオの設置施工は素早く簡単です。現場条件によりますが、2人当たり1時間でおよそ2Kwp分(8セット)の組立が可能です。モジュール200枚/6人/日が平均的な目安です。
-
組立施工のトレーニングを受けることは可能ですか?
着工前または着工時に弊社より技術指導者を派遣(無償)いたします。。
-
組立するのにどれぐらいの土地・空間が必要ですか?
水面とほぼ同じ高さにパネル一列の長さ×幅5メートル程度のスペースが必要となります。条件を満たさない場合は作業ステージ等を用意する必要があります。現場状況により設置場所・プラットホームの位置・斜面・素材など最適なソリューションを提案します。また、施工する池の近くに、フロート及び資材置き場の確保が必要となります。
-
-
設計
-
水上ソーラー発電設備はどのように固定されますか。
フロートをアンカーで固定します。基本的な方法は池底への係留ですが、現場条件(水位変動、水深、地盤など)を考慮し係留方法を決定します。
-
設計はどのようにすれば良いですか?
アイランドの設計及びアンカー設計は基本的にシエル・テールにて行います。電気設計は電気施工会社により行われます。
-
アイランド(発電装置)やアンカーの設計にはどのような情報が必要ですか?
お客様にて記入いただく「チェックリスト」のデータに基づきアイランドを設計します。池の位置をご提示いただければ、仮設計(平面レイアウト)は可能ですが、お見積もりに関係するデータとして、なるべく多くの初期情報をご提供願います。なお、アンカーの詳細設計(有償)には、池の深浅測量データ(お客様より提出)が必要となります。
-
水位が下がりアンカーケーブルが弛んだ場合、アイランドの動く範囲はどれくらいですか?
水位変動は条件によりますが、10m以上でも検討により対応可能です。 水位変動があっても、アイランドの動きを最低限で抑えられるように設計します。尚、アイランドの移動量も計算可能です。
-
フロートはどれくらい喫水しますか?
設置するパネル等によりますが、凡そ5㎝~8㎝の喫水です
-
-
メンテナンス・保証
-
どのようなメンテナンスが必要ですか?
最低年1回、また台風や嵐の後には必ず点検を行ってください。その際、主にフロートの接合部、フロートのキャップの欠損、パネルとの固定状態を確認してください。理想的には水中部材(係留ワイヤやシャックル)を同時に点検することも強く推奨します。
-
フロートの保証期間について教えてください。
フロートのメーカー保証は5年間です。5年毎、最大15年間の追加有料延長もご提供できます。ただし、延長する場合は弊社推奨方法に準じたメンテナンスを行い、結果を報告していただく必要があります。なお、弊社より有料メンテナンスプログラムのご提案もいたします。
-
-
実績
-
水上設置型メガソーラーは世界では一般的なのでしょうか。
プロジェクト数では日本が一番多いですが、東南アジアを始め、南アメリカやアフリカ大陸での実績もあります。(2019年現在)
-
シエル・テールの水上設置型メガソーラーの実績を教えてください。
現在、日本では、進行中の案件を含め、70件以上の水上太陽光発電所への納品実績があります。自社発電所は17件連系済、10件が施工予定です。(2019年現在)
また、海外ではフランス、イギリス、韓国、タイ、インドネシア、シンガポール、アメリカ、ポルトガル、インドなどで実績があります。
詳しくは実績紹介をご覧ください。 -
水上設置型メガソーラーを行うためのフロートを提供できるのはシエル・テールだけですか。
国内外ともに競合先はあります。しかし、水上太陽光発電所設計のトータルアドバイスができるのは弊社だけです。
-